症例報告2 エラ削り(下顎角削り  他院修正例)

エラ削り(他院修正例)


※術者へのアドバイス
骨切り手術では視野が狭く、術者は視野を鉤引き(ナース)と共有できない。ゆえに鉤引きが術者の視軸から逸れて、展開が不十分となる。
初めは余裕がない場合、術者は無口となりがちであるが、できるだけ手替わりすることで、助手にも見せて、触れさせて、術者とイメージの共有を図るべきである。
医師の指導にあたり、視野の狭い医師は、こうしたチームとの連携を軽視することが多い印象である。


■麻酔記録

⚫38才 女性
164cm 50kg
⚫麻酔方法
経鼻挿管、全身麻酔

⚫基礎疾患
#高血圧(140/70) ~4年前
→アムロジピン5mg内服
#Guillain-Barre症候群 3年前
→大量免疫グロブリン投与にて改善
アレルギー:アルコール
ASA 2
動揺歯牙あり

⚫導入 10:45
降圧薬を4時間前に内服、術前sBPは140とやや高め
左手背にライン確保。
酸素化ののち、フェンタニルプロポフォール
導入。動揺歯牙に注意して、愛護的に喉頭展開。展開は良好にて、径6.5mmRAEを経鼻的に挿入した。

機械換気に切り替え、換気量460、PEEP4cmH2Oとし、セボフルレン2.0%とした。
sBPは導入後、100と安定。

胃管を65.cm固定、尿管を留置した。

術中はGOSにてsevo2.0~2.3%にて
vitalは安定。
※適宜、ネオシネジンにて昇圧

止血確認、ドレーン位置確認(下顎下縁)、ガーゼ遺残ないこと確認して閉創。

13:40 ope 終了
13:50 抜管

自発呼吸よく覚醒。Aldred score9。

術後沈痛に対し、アセリオ1000mg、ボルタレンsup50mg挿肛し、iv-pcaにて管理した。

術後沈痛、制吐は問題なかった。
抜針、酸素オフ。

20:00 消灯
翌日、タクシーにて退院された。

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